【映画予告】『Like Me』:孤独をめぐるホラー、あるいはラブ・ストーリー?


LIKE ME | SXSW Teaser Trailer HD 2017 - BD Horror Trailers and Clips

 自らがコンビニ強盗を行う動画を投稿した後にソーシャルメディアのフォローを集めたキヤ(Kiya)。つながりを求めて行動をエスカレートさせていく彼女の行きつく先とは・・・。

 ネオンカラーに彩られた実験的映像でソーシャルメディア時代の孤独を描く映画『Like Me』(2017)の予告編。監督ロブ・モックラー(Robert Mockler)、主演アディソン・ティムリン(Addison Timlin)。上映時間80分。今月のサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW 2017)での上映がワールドプレミア。ロブ・モックラーは本作が長編監督デビュー。

 The Vergeの記事が、初上映後の監督との次のようなやりとりを記している。

上映後、私は、映画はラブ・ストーリーのように感じられたと言う一人の観客と話をした。私にとっては、もっとモダン・ホラーのように感じられたのだが。監督にこの二つの解釈についてどう感じるかを尋ねたところ、彼ははっきりとした回答はせず、『Like Me』は孤独に深く根ざしているのだ、ということだけを繰り返した。彼は映画の登場人物たちについてこう語った。「僕が思うに、彼らはみな、いくらか奇妙な形でつながろうとしているのだと思う。彼らはみな、一種の異端者(outlier)で、他の人々とつながることにただ必死な、欠陥を抱えた人々なんだ。」監督は彼がソーシャルメディアについて悲観的な認識を抱いているという見方をされることには反対で、そうではなく、ソーシャルメディアには私たちが疑問を向けるべき奇妙な一面があるというだけのことだ、と言う。

「僕にとって、この映画は、孤独についての普遍的な物語として始まったんだ。僕たちがどのように人とつながろうとし、そして、時にそのことが奇妙で、怖ろしく、暴力的な形で表されるか、という物語としてね。」と、彼は語る。「途方に暮れて傷つきやすくなって怯え、誰かに自分のことを判断されているように感じる、そして、他人もまた同じように感じているのかを知るために他の誰かと何らかの形でつながり合いたいと思う、そういう感覚さ。」

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