【映画予告】『Domain』:パンデミックに劣らず怖いSNS


Domain (2017) - Official Trailer

 パンデミックによる終末後のシェルターを舞台にSNSによって増幅される孤独・不信・恐怖を描くSFスリラー映画『Domain』(2016)の予告編。

 公式サイトよりあらすじ:

致死性のウィルスが人類の大部分を葬り去った後、生存者たちは、ウィルスの脅威が過ぎ去るまで自給型のシェルターで孤独に待つことを強いられた。ネットワーク化されたビデオ・インターフェイスを通してコミュニケーションをすることができるサバイバーたちは、何年も待ち続けるなかで、徐々に寄せ集めの家族のようになりつつあった。だが、シェルターから一人また一人とメンバーが不可解なかたちで姿を消し始めたとき、彼らの脆い社会的生態系は、崩壊へと向かう。

 Ars Technicaのレビューより発見。レビューは「『トゥルーマン・ショー』のテーマと『エイリアン』の美学とを取り入れたインディーSF映画」と評している。感染を防ぐために個人ごとに隔離された自給型のシェルターで暮らしながら、「ドメイン」と名付けられたビデオ・チャット型のソーシャル・ネットワークで結ばれた7人のキャラクターが登場人物。そのなかに一人、「荒らし」(troll)的な存在がいて・・・と、世界終末後を舞台としながら、現代のオンラインの人間関係についての寓話という色彩を持っているようだ。

 監督のナサニエル・アチェソン(Nathaniel Atcheson)はこれが長編三作目。アメリカ・テキサス州のSF映画祭Other Worlds Austinにて12月4日にプレミア。日本公開はおろか、英語圏でもまだ商業的リリースは未定の模様。上映時間97分。