ドナルド・トランプ、移り気なナルシシスト

 昨日の記事への追補。引用内の強調はすべて引用者による。

大統領への助言を妨げるもの

 昨日の記事でもリンクを貼っておいたが、CNN日本語版から早速:

マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)が国際問題などでの助言でトランプ氏の説得に手こずっていると周囲にこぼしていることが20日までにわかった。同補佐官に近い筋がCNNに明らかにした。

トランプ氏が何を言い出すか全く見当が付かないのがその理由になっている。ホワイトハウスの国家安全保障会議当局者らによると、大統領への効果的な助言を妨げているのは、特定の問題にトランプ氏が留意する時間が短く、その関心が容易に他の問題に移り変わる気質にある。

また、トランプ氏は外交的に機微に触れる問題で、言ってはいけないことに無頓着であることを指摘。「(トランプ氏は)この言ってはいけないことを最初に口に出す」と嘆いた。

 CNNの英語版記事と見比べると、やや乱暴に圧縮されてしまっているようなので、後半部について英語版から引用して捕捉しておく。

情報源は、国家安全保障上の様々な選択肢を大統領に対して正直に提示する、というマクマスター補佐官の職務は、取り扱いに注意を要する情報についてトランプ大統領が無頓着であり得る、という国家安全保障会議側の懸念によってさらに厄介なものとなっている、と加えた。

「これは言ってはいけません、とは言えないんだ。なぜって、それが彼が最初に口に出すものになってしまうからだ」と、情報源はトランプ氏について語った。

トランプの名前を「可能な限り多く」

 関連して(?)もう一つ。日本語版の記事では削られてしまっているようだが、スティーヴン・コルベアのコメディ番組(英語動画)から、ロイターが外遊準備に関して17日付けで面白いことを報じていたことを教えられた。

トランプにブリーフィングを行った当局者たちや彼がどのように情報を吸収するかを気がついている人々との会話からは、移り気な大統領の姿が描き出される。

彼は一ページに収まるメモを好み、地図やチャート、グラフ、写真のような視覚材料を好む。

国家安全保障会議当局者たちとの会話を明かしたある情報源によると、国家安全保障会議当局者たちは、〔資料作成にあたって〕戦略的にトランプの名前を「可能な限り多くのパラグラフに」含ませた。「彼は自分が言及されると読み続けるため」である。

 忘れてはいけないが、彼は核ミサイル発射その他の権限を持つアメリカの大統領である。CNNやロイターの政治欄を読んで笑える、という状況は全く笑えない。

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