2016年はインディー・ゲーム豊作の年だった。
個々の作品に対する評価は別として、その年の話題作やベストにどれを持ってきてもおかしくない、そんなインパクトを持ったタイトルが目白押しだった、という印象を受ける。
個人的には、『Inside』、『Virginia』(レビュー)、『Event[0]』(レビュー)、『Orwell』(レビュー)といったあたりがとくに印象深かったが、あるいは逆に、私が気になりつつもまだプレイないし購入していないタイトルを並べてみても、『SUPERHOT』、『The Witness』、『Hyper Light Drifter』、『Stardew Valley』、『No Man's Sky』、『ABZU』、『Thumper』などなど、あっという間に十指に余りそうな勢いだ。
2017年も、「いよいよリリースか?」という待望作から、突然どこからともなく姿を現した新作まで、楽しみなインディー・ゲームが多い。私的備忘録として公開しておこう。
(※)発売予定は、公式サイトないしSteamストアなどに2017年1月14日にアクセスして確認できたものを記載(【2017/03/12更新】既に発売中のものも含め更新)。最新の発売日や、PC以外の対応プラットフォーム、日本語化有無については公式サイトやSteamのリンクを参照下さい。
『Night in the Woods』
公式サイト、Steam
発売予定:2017年2月21日
定価:1980円
Night In The Woods Trailer - NEW DATE: FEBRUARY, A VERY GOOD MONTH.
なんといっても2017年一番の期待作。
2014年のKickStarterキャンペーンの予告を見て以来、期待が高まる一方。『Aquaria』(2007)のデザイナー、アレック・ホロウカ(Alec Holowka)と、アニメーター/イラストレーターのスコット・ベンソン(Scott Benson)、ベンソンの妻でストーリーライターのべサニー・ホッケンベリー(Bethany Hockenberry)の3人チームによる、いかにもインディー・ゲームらしい作品。
なお、開発チームによる試作品的な短編2作品『Longest Night』『Lost Constellation』を、itch.ioにて無料ダウンロード可能である。
※【2017/04/01更新】レビューはこちら。
『Rain World』
Rain World - PlayStation Experience 2016: Exclusive Trailer | PS4
こちらも2014年のKickStarterキャンペーン以来、待望されているタイトル。なめくじ猫(slugcat)が主人公の、2Dサバイバル・プラットフォーマー。独特の世界観も魅力的ながら、それを支えるヴィジュアルのディテールが凄まじい。時間がかかるのも、うなづける。
『Tacoma』
公式サイト
発売予定:2017年春
こちらも2年ほど前から予告されている有名タイトル。『Gone Home』(2013)の開発元Fullbrightによる新作。
ただ、正直、他のバージョンを含めて予告編からだけでは、何を期待できるのか分かりにくい、という印象。できるだけ予備知識なしでプレイしたい身としては助かるが・・・。
『Scorn』
公式サイト
発売予定:2017年
Scorn Teaser Trailer
昨年6月に公開された上の予告で話題を呼んだこの一人称ホラー・ゲームも2017年発売予定。H.R.ギーガー的なデザインに、デヴィッド・クローネンバーグを思わせるボディ・ホラー路線と、堂々たる貫禄で、「こんなに期待させてしまって大丈夫?」とこっちが心配になるほど、鮮烈な予告編。
『The Signal From Tölva』
The Signal From Tölva - Announcement Trailer
『Sir, You Are Being Hunted』(2013)の開発元Big Robotによる新作。SFオープンワールドFPS。昨年11月に公開された、開発元による10分ほどのゲームプレイ動画を見て、ロボットたちを率いて探索・戦闘、という「ごっこ」遊び的な雰囲気に単純に心惹かれた。
『DESYNC』
PLAY DESYNC [PAX WEST SEATTLE, WA - SEP 2-5]
「レトロ!」なFPS、ということしか知らないが、よさそうかと。
『Overland』
公式サイト、itch.io、Steam
発売予定:2017年
Overland First Access - Day & Night
世界終末後の北米を舞台とするランダム生成のレベルで展開されるサバイバル・ストラテジー・ゲーム。itch.ioにて昨春から価格20ドルで早期アクセスを実施中(私自身は、未購入・未プレイ)。
以前までSteamストアの発売予定日欄に“When The World Ends”(「世界が終わるとき」)とあったので、アメリカ大統領選のトランプ当選で急遽発売になるかと思ったが、まだ世界は終わらないようだ。
『Gris』
公式サイト
発売予定:未定
Polygon Forest (in game)
上で紹介した『Night in the Woods』のスコット・ベンソンを「物凄くいい」(intensely good)と唸らせているのがこちら。
バルセロナと東京にチームがいるそうで、「グリスの一部は、東京で開発されています」と日本語でも告知している。が、今のところ、日本語であれ英語であれ、情報は少ない印象。
昨年6月のKill Screenの記事も、「分かっているのは、2Dゲームで、複数の「ゾーン」があり、『風ノ旅ビト』(2012)を思わせる軽やかなマントをまとった女性が主人公で、火星みたいな赤で覆われたシュルレアルな環境が舞台、バルセロナと東京のチームが携わっている、ということ。あとそれから、とてつもなく美しい、ということ。」などと要約している。この作品の場合、それだけ分かれば十分だろう。
そのほか
予告編などの動画がないが、『Ooblets』(【2017/03/12更新】販売元が決定し、予告で「2018年発売」と発表された2017年末を予定、旧題『Moblets』)、『Somerville』(未定)といったあたりも気になる。
0 件のコメント:
コメントを投稿
投稿されたコメントは管理人が承認するまで公開されません。