【ゲームレビュー】『Orwell』:「思考」を傍受せよ

作品名:Orwell
開発元:Osmotic Studios
販売元:Surprise Attack
発売年:2016年
PC(Steam

【ゲームレビュー】『Slayer Shock』:恋するヒマのない十字架

作品名:Slayer Shock
開発元:Minor Key Games
発売年:2016年
PC(Steam

 TVシリーズ『バフィー〜恋する十字架〜』(Buffy the Vampire Slayer)を彷彿させる、ヴァンパイア・スレイヤーの女の子が主人公の一人称視点の3Dステルス・アクション・ゲーム。『Eldritch』(2013)、『Neon Struct』(2015)で好評を博したデヴィッド・ピットマン(David Pittman)とMinor Key Gamesの最新作。

ポール・バーホーベン監督、『スターシップ・トゥルーパーズ』リブート企画を酷評 「トランプ大統領時代にうってつけ」

 『ロボコップ』(1987)『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)でおなじみのオランダ出身の映画監督ポール・バーホーベンが、今月に製作が発表されたばかりの『スターシップ・トゥルーパーズ』のリブート企画についてコメント。ロバート・A・ハインラインの原作小説『宇宙の戦士』(Starship Troopers, 1959)により忠実な映画化を目指しているといわれるリブート企画をアメリカ大統領選の結果と絡めて皮肉った。16日にニューヨークのリンカーン・センター映画協会で行われた同作主演のキャスパー・ヴァン・ディーンとのトーク・セッション中の発言。

 Indie Wireの記事より

「トランプは本当に大統領になりたかったのか?」問題

Photo: The Concourse

「ドナルド・トランプは一度として大統領になろうとなんて思っていなかった」

トランプ勝利が意味するものは「民主主義にとっての災難」・・・トランプ氏曰く?

 紹介を書こうかな、と思っているうちに、日本でも報じられるようになった普通のニュース的な話題だが、アメリカ大統領選の票差問題について、Independentの記事「ヒラリー・クリントンは、バラク・オバマを除くほかのいかなるアメリカ大統領候補よりも多くの票を受け取っていた」(Ben Kentish, "Hillary Clinton set to receive more votes than any US presidential candidate in history except Barack Obama", Independent, 2016/11/14)が、ちょっとおもしろいことを述べていた(得票数と得票率を混同させるかのような書き方にはやや疑問もあるが・・・)。

クリストフ・ヴァルツ、トランプ勝利に深く憤る

 クエンティン・タランティーノ作品などでお馴染みのオーストリア出身のアカデミー賞俳優クリストフ・ヴァルツが、テレビの取材に対してドナルド・トランプのアメリカ大統領選勝利についてコメントした映像が海外で話題となっている。“Zib”というオーストリアのニュース番組の11月11日放送からの抜粋らしい。 あいにくドイツ語が分からないので出回っている英訳からの重訳だが、ざっと訳しておこう。

【海外記事紹介】「トランプと英EU離脱:だから経済とは関係がないのだよ、愚か者」(British Politics and Policy)

 バークベック・カレッジの政治学教授エリック・カウフマンによる記事「トランプとブレグジット:だから経済とは関係がないのだよ、愚か者」(Eric Kaufmann, "Trump and Brexit: why it’s again NOT the economy, stupid", British Politics and Policy , 2016/11/09)を抜粋的に紹介し、雑感を付す。
 今年6月のイギリスのEU離脱投票(Brexit)と今月のアメリカのドナルド・トランプ大統領選勝利、という二つの出来事についてよく語られる、「グローバル経済に対する白人貧困層の怒りが・・・」といった明確な根拠のない通説を、投票行動の分析を通して批判して、双方の支持層に本当に共通するものは何か、を論じている。

トランプの勝利、そして誰かが「オバマを殺せ」と叫んだ

 ドナルド・トランプのアメリカ大統領選勝利について真っ先に知るべきことは、彼の勝利演説の最中、支持者が「オバマを殺せ!」(Kill Obama!)と叫んだ、そのことに尽きると思う。


Donald Trump speaks after being elected President of the United States

【海外記事紹介】「解説:FBIのアンチ・クリントン叛乱」(Vox)

 アメリカの大統領選がなにやら不穏だ。というと、何をいまさら、なのだけれど、候補の話ではなく、FBIの話。

 選挙の投票を11日後に控えた10月28日に、FBI長官が、「訴追を求めず」と打ち切っていたはずのヒラリー・クリントン候補のいわゆる私用メールサーバー問題に対する捜査の再開を連邦議会に通知して物議をかもし、その後11月6日になって、「訴追を求めない」との方針に変更はない、と声明を出した。
 これが大統領選とFBIをめぐる最近のトップ見出し的なストーリーだが(CNN日本語版のこの記事この記事を参照)、長官のこの不可解な行動とは別のところで、「全面捜査に踏み切るだけの十分な証拠を持っている」だの「起訴状がすぐにも出る」だのとメディアに放言するFBI職員たちが現れているのだという。
 後者はデタラメと判明しているが、こんなあからさまにいかがわしい情報でも飛び交えばクリントン陣営に十分ダメージを与えられるわけで、だからこそ、FBIをめぐる一連の動向が不穏に映るのである。

 Voxの記事「解説:FBIにおけるアンチ・クリントン叛乱」(Yochi Dreazen, "The anti-Clinton insurgency at the FBI, explained")は、一連の騒動から垣間見える、不気味過ぎてほとんどシュールなFBI内党派の存在と彼らの暴走が引き起こす危険について論じている。

某大作ゲームのパロディ・ポルノ『Cock Of Duty』

・・・のあらましを動画レビューで見る。


"Cock Of Duty: A XXX Parody REVIEWED" by Jim Sterling

 ゲーム批評家でYouTuberのジム・スターリング(Jim Sterling)氏によるレビュー。ちなみに、同氏は本業のかたわら、時折インディー・ゲームにゲスト声優参加しており、この前紹介した現在KickStarterキャンペーン中のゲイポルノ・ゲーム『Project Tingler』にも出演予定。

 本作の制作会社Brazzersは、過去に『オーバーウォッチ』のパロディ・ポルノ『Oversnatch』を発表しており、スターリング氏はそちらもレビューしている(が、ポルノとしてあまり感心できなかったようだ。曰く、『オーバーウォッチ』のカラフルな色彩が活かされていないとか)。

【ネタバレ】『Virginia』ストーリー解釈補遺

 ゲーム『Virginia』(2016)について、ネタバレのストーリー解説を書いたが、書きそびれたことや気にかかったことなど少なくなかったので、元の記事につけ加えると煩雑になりそうな補足的な情報や雑感をこちらに順不同で並べておく。前提として、先に前記事での私の作品解釈に目を通して頂けると幸いである。

 以下、当然ながら、ネタバレを含むのでご注意。
 (なお、ネタバレ抜きのレビューはこちら。)