【音楽】HEALTH - "SLAVES OF FEAR"

HEALTH - SLAVES OF FEAR

 アメリカのノイズ・ロック・バンド Health の2019年2月発売予定の4枚目のアルバム『Vol. 4 :: Slaves Of Fear』から表題曲のミュージック・ビデオ兼アルバム予告。

【ベスト・オブ・YouTube】「かつてない農場経営体験」

 YouTube の厳選動画をコメントなしで紹介。

Farming Simulator 19 trailer, But its BFG Division | Epicflyinmaddog
「『ファーミングシミュレーター19』の予告編、ただし“BFG Division”〔『Doom』サウンドトラック〕」

【海外記事紹介】「任天堂の新しいゲームは、障害を持つ人々にとってみすぼらしいものとなっている」(Medium)

イノベーションと負の側面

 紹介するのは、マーク・ブラウンの Medium への寄稿「任天堂の新しいゲームは、障害を持つ人々にとってみすぼらしいものとなっている」(Mark Brown, "Nintendo’s New Games Are Miserable for People With Disabilities", Medium, 2018/11/08)。ブラウン氏は、ゲーム・デザインの鮮やかな分析で定評のある、YouTubeの人気ビデオ・エッセイ・シリーズ“Game Maker's Toolkit”のクリエイターである(一部は日本語字幕も利用可能な、氏のチャンネルについては、別の記事を参照)。

 記事のテーマは「アクセッシビリティ」(accessibility)。直訳すれば「近づきやすさ」を意味するこの単語は、誰にとっても扱うことが容易な設計、とりわけ年齢や障害の有無にかかわらず利用可能である設計を意味して用いられる。

 ブラウン氏の記事は、「手軽で直感的な操作」といったふうにもてはやされるある種のイノベーションが、実際のところ、従来ゲームにアクセスできていた人々を容赦なく閉め出す結果になっている場合があることに注意をうながしている。

 任天堂の日本語公式ウェブサイトには、「『Nintendo Switch™』は、プレイシーンにあわせてカタチを変えるゲーム機。いつでも、どこでも、気の向くままに、自由なスタイルでゲームを楽しむことができます。」とあるが、障害者の視点から見るとき、全く違った風景が見えてくるのである。

【備忘】Peter Murphy - "I'll Fall With Your Knife"

 何だか忘れてしまう前に。ネットで出会った映像・音源の備忘録。

Peter Murphy - I'll Fall With Your Knife (Live in Turkey Lyrics)

 元Bauhaus(バウハウス)のボーカリスト、ピーター・マーフィーによる、ソロ・アルバム『Cascade』(1995年)収録曲“I'll Fall With Your Knife”のライブ・パフォーマンス。

 パフォーマンスを見守る姿が画面に映り込む女性は、妻で振付師のベイハン・マーフィー。ピーター・マーフィーはイギリス出身だが、ベイハンはトルコ人で、二人は1992年以来、トルコで暮らしている。ピーター・マーフィーは、イスラム神秘主義のスーフィーに改宗していることでも知られる。(※参考:Wikipedia〔最終アクセス 2018/11/07〕

 上の動画は2010年に投稿されているが、2008年にもう少し長いクリップがトルコ語で投稿されている。時期的にはその頃のものだろうか? ふと思い出して、何年ぶりに再生したが、「ゴスのゴッドファーザー」の優しいまなざしと歌声に涙してしまった。

【ゲームの英語】『Fallout 4』:“Hit the road.”

「お前は軍隊タイプじゃない、一匹狼だ」

 本日のフレーズ:

I can usually size people up at a glance, but you...you're different. And it's bugging the heck out of me. You're not the military type, you're a loner. So I can't figure out why you're sticking around. You got what you wanted, so why don't you hit the road?

Fallout 4, Bethesda Softworks, 2015)

【映画予告】『Mad Heidi』:チーズ・ファシストを血祭りにあげる、大人になったアルプスの少女

 うっかり見逃していたが、史上初の「スイスプロイテーション」映画を名乗る『Mad Heidi』(マッド・ハイジ)の予告編を紹介。

MAD HEIDI Swissploitation Teaser from Decoy Films on Vimeo.

【無料ゲーム】『Afterlife Arcade』:終末はゲームセンターで

作品名:Afterlife Arcade
開発元:Rickperros
発表年:2018年
itch.ioにて無料配布

 1990年代のゲーム・センターでゾンビの群れを迎え撃つ、ウェーブ式のサバイバルFPS。

 プレイヤーは、ゾンビを倒して得られるチケットを、武器やスキルのアップグレードと、次のエリアに進むための扉の開放、あるいはゾンビ出現ポイントのバリケード(すぐに破壊されるが)に使用でき、ラウンド形式の攻防を繰り返しながら、自分のタイミングで次のエリアに進んでいくかたちとなる。

【ベスト・オブ・YouTube】「死ぬとき?」

 YouTube の厳選動画をコメントなしで紹介。

± BLVCK CEILING - Grins ± | N¡gh†m∆res ∆nd 8Ø8s
「BLVCK CEILING - Grins 〔原曲:Charli XCX〕」

【海外記事紹介】「エドワード・スノーデン再考」(The New York Review of Books)

スノーデン現象、もう一つの物語

 紹介するのは、The New York Review of Books に載せられた長文エッセイ「エドワード・スノーデン再考」(Tamin Shaw, "Edward Snowden Reconsidered", The New York Review of Books, 2018/09/13)。スノーデンによる機密暴露5周年を念頭に書かれた、スリリングな論考である。

 何か知られていなかった事実が述べられているわけではないが、エドワード・スノーデン本人というより、スノーデンを取り巻く群像を今日の視点から再構成することで、彼ら自身の語り口からは見えづらい、「スノーデン現象」の帯びてきた不穏な側面に光を当てている。

 記事でも言及されているローラ・ポイトラスの二つのドキュメンタリー映画、『シチズンフォー』(2014年)と『リスク』(2017年)を見ておくと、時系列や登場人物が理解しやすいだろう。もちろん、この記事を読むと、彼女のドキュメンタリーの印象も少し変わってくるのであるが。

【動画】「スパイダーマンが人を殺している(なんてことは断じてありません)」

人を殺さないヒーロー?

敵に仲間を殺させてトラウマを与えるスパイダーマン

 スパイダーマンは人を殺さない。彼はヒーローであって、全身タイツ姿で街を徘徊する殺人鬼ではない。Insomniac Games のPS4用新作ゲーム『スパイダーマン』(Marvel’s Spider-Man)では、このことをはっきりさせるために、ビルの屋上から敵を放り投げても、クモの糸で別のビルに縛りつけられる、というメカニズムが組み込まれている。スパイダーマンの通り過ぎるところ、ビル周辺の路上には死体が散乱、なんて光景を、誰も想像したくないのである。

 とはいえ、このオープンワールド・ゲームをプレイする中で、「ピーター、いま人を殺していなかった!?」という瞬間にあなたはたびたび出会うかもしれない。そこでアメリカのゲーム情報サイト Polygon が、スパイダーマンの動きが殺人っぽく見える13の瞬間を正当化する親切な動画を公開している(英語)。

Spider-Man Is (Definitely Not) Murdering People | Polygon

【無料本】サラ・ジョン『ゴミのインターネット』

インターネットにおける「ゴミ」とは?

 ジャーナリスト、サラ・ジョン(Sarah Jeong)の著書 The Internet of Garbage(『ゴミのインターネット』)の改訂版が無料公開されている。2015年に発表されたオンライン・ハラスメントについてのノンフィクションである。公開しているのは、彼女がライターを務めるテクノロジー系サイト The Verge で、PDF、ePUB、mobi の形式でダウンロード可能だ(The Verge のダウンロード・ページ

 同書の根幹にあるのは、「言論の自由」をめぐる問題としてフレームされやすいヘイトスピーチやオンライン・ハラスメントは、むしろカテゴリー的にはスパムに近いものであり、「ゴミ」の問題としての対応が要される、という洞察だ。あらゆるオンライン空間は、「ゴミ」の問題に何らかのかたちで対応してきたのである。

【ゲーム予告】『Gris』:水彩画的世界を旅する少女

GRIS - Reveal Trailer | Developer Digital

 『風ノ旅ビト』をどこか思わせるゲーム『Gris』の予告編。

 制作元は、今作がデビューとなるスペイン・バルセロナに拠点を置くNomad Studio (公式サイト)。公式ツイッターによると、「一部は、東京で開発されてい」る。Steam ストアの対応言語にも「日本語」が含まれている。販売元は、Devolver Digital。Nintendo Switch と PC で今年発売予定(Steam の配信予定は「2018年12月」)。

【動画】「フォト・モードを称える歌」

Every Game Should Have A Photo Mode | Polygon

 紹介するのは、「フォト・モードを称える歌」(An Ode To Photo Mode)と題された、アメリカのゲーム情報サイト Polygon の動画。『God of War』(2018)、『Hellblade: Senua's Sacrifice』(2017)、『Horizon Zero Dawn』(2017)、『Bound』(2016)、『Mad Max』(2015)など、フォト・モード搭載のゲームを使って作られている。

 YouTube の紹介文より:

私たちはこの2ヵ月間、可能な限り多くのゲームをフォト・モードでプレイすることに費やして、ビデオ・ゲームの最も美しい機能へのこのトリビュートを創りました。

【追記】(2018/07/12)

 投稿後に動画のタイトルが「すべてのゲームはフォト・モードを持つべきだ」(Every Game Should Have A Photo Mode)に変更された。

【海外記事紹介】「白人至上主義者の元リーダーが指摘、マルチプレイヤー・ゲームはリクルートに使われている」(GameRevolution)

 紹介するのは、アメリカのゲーム・サイト GameRevolution の記事「白人至上主義者の元リーダーが指摘、マルチプレイヤー・ゲームはリクルートに使われている」(Astrid Johnson, "Former White Supremacist Leader Says Multiplayer Gaming is Used for Recruitment", GameRevolution, 2018/06/29)。白人至上主義運動からの離脱を支援する非営利団体「ライフ・アフター・ヘイト」の創設者が掲示板サイト Reddit で行なった質疑応答を紹介している。

「『フォートナイト』『マインクラフト』『COD』全部さ」

 以下、記事より抜粋。

【ベスト・オブ・YouTube】場面転換の正しい活用法

 YouTube の厳選動画をコメントなしで紹介。

The Last of Us 2 trailer but it's just the nice kiss | Tristan Cooper
「『The Last of Us 2』の予告編、でも素敵なキスだけ」

『Fallout 76』に登場する「カムデン・パーク」とは?

戦いが終わり、死の灰が収まったとき

 Bethesda Game Studios による発売予定のゲーム『Fallout 76』。

 E3では、先行予告でカバー曲“Take Me Home, Country Roads”によって仄めかされていた通りウエスト・ヴァージニア州が舞台であること、スタジオ初の完全なオンライン・ゲームであること、2018年11月14日のリリースを予定していること、などが明かされた(動画)。

【ゲーム予告】『Sable』:メビウス風の砂漠を探索

Sable - E3 2018 Announcement Trailer | Raw Fury

 今年のE3で公開されたインディー・ゲーム『Sable』(開発元 Shedwork、販売元 Raw Fury)の予告編。

 開発元公式サイトの紹介文:

『Sable』は、美しくレンダーされたオープンワールドの砂漠の探索を通じた発見からなる成長物語です。若きセーベル〔訳注:単語“sable”は「クロテン」の意〕として未知の惑星をめぐる深く個人的な旅に乗り出しましょう。太古のモニュメントや、廃墟となった建造物、宇宙から墜落した船を探索し、その居住者たちの歴史を学ぶことで、世界の中の彼女の居場所を見つけるのです。

【海外記事紹介】「Valve の最近の検閲の動きを祝う謎めいたグループを暴く」(Gamasutra)

Steam の「ポルノ・コンテンツ」規制?

画像:National Center on Sexual Exploitation ウェブサイトより

 紹介するのは、ゲーム開発者向け情報サイト Gamasutra に寄せられたコラム「Valve の最近の検閲の動きを祝う謎めいたグループを暴く」(Katherine Cross, "Opinion: Illuminating the shadowy group celebrating Valve's latest censorship drive", Gamasutra, 2018/05/22)。性的な内容を含むビジュアル・ノベル系のゲームをめぐってゲーム配信サービス Steam 上で起きた騒動の背景を探った記事である。

 今月17日、複数のビジュアル・ノベル系ゲーム開発元が、Steam の運営会社 Valve から、「ポルノ・コンテンツ」(pornographic content)に修正を加えるか、ストアからゲームを撤去するか、を迫る通告を受けたことをツイッター上で報告した。19日になって彼らは、「誤解を招いた」とする謝罪を Valve から受けたことを報告しているが、販売中のゲームに対する「再検討」(re-review)のプロセスそのものは進行中だともいう(Polygon)。

 ガイドラインに則って販売を認められていたはずのゲームに対する一方的な方針転換、『The Witcher』シリーズのような、あからさまなセックス・シーンを含む大作にそんな通告が出されている気配はない、など一貫性や透明性を欠く Valve の動きに反発が寄せられる最中、ある組織が「自分たちの2年にわたるキャンペーンの成果」と勝利宣言を出した。記事は、このフェミニスト風のレトリックで擬装した宗教保守グループについて詳細な情報を提供している。

【動画】Mitski - "Geyser"

Mitski - Geyser (Official Video)

 Mitski(ミツキ)の新曲“Geyser”のミュージック・ビデオ。8月17日発売のアルバム『Be the Cowboy』より。

 監督は、“Your Best American Girl”(2016年)のビデオを手掛けていたジア・アンガー(Zia Anger)。

Mitski - Your Best American Girl (Official Video)

【海外記事紹介】「『レディ・プレイヤー1』におけるスティーヴン・スピルバーグの無自覚で、ゾッとするようなポップ・カルチャー・ノスタルジア」(The New Yorker)

精神的ゾンビたちのホラー映画

 紹介するのは、The New Yorker のかなり痛烈な記事「『レディ・プレイヤー1』におけるスティーヴン・スピルバーグの無自覚で、ゾッとするようなポップ・カルチャー・ノスタルジア」(Richard Brody, "Steven Spielberg’s Oblivious, Chilling Pop-Culture Nostalgia in 'Ready Player One'”, The New Yorker, 2018/04/02)

 アメリカでは2018年3月29日に公開され、日本でも4月20日に公開予定のスティーヴン・スピルバーグ監督のSF映画『レディ・プレイヤー1』(Ready Player One)。《仮想現実「オアシス」を舞台に、少年が仲間たちとともに巨大企業に立ち向かい、世界を救う》という冒険物語風のこの映画をめぐっては、その不穏なディストピア的な性格が指摘されている(関連記事「『レディ・プレイヤー1』:現実世界の破滅に声援を送る」)。ここで「ディストピア的」というのは、物語の舞台となる世界が荒廃している、という意味においてではなく(その意味でのディストピアは意図されている)、作者たちによって自覚されていない荒涼とした精神風景がそこに広がっている、という意味においてである。

 The New Yorker 記事は、この映画を「ホラー映画」と評し、物語の中核にあるポップ・カルチャーへのノスタルジアに、すなわち、物語内の仮想現実「オアシス」の創造主ジェームズ・ハリデーと、映画の作者スピルバーグとが二重写しとなって繰り広げられる過去への偏愛にグロテスクなものが潜んでいるのだ、と指摘する。

『レディ・プレイヤー1』:現実世界の破滅に声援を送る

(現実じゃない)世界を救う英雄の旅

 スティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』(Ready Player One)は、人々が仮想現実「オアシス」へと現実逃避する荒廃した2045年の未来で、「オアシス」の創設者の遺産をめぐり、17歳の少年が仲間たちとともに、世界支配をもくろむ巨大企業と争奪戦を繰り広げる物語である。2011年発表のアーネスト・クラインによる同名SF小説の映画化(原作は『ゲームウォーズ』の題で邦訳)。アメリカでは3月29日に公開され、日本でも4月20日に公開予定だ。

映画『レディ・プレイヤー1』予告 | ワーナー ブラザース 公式チャンネル

 1980年代をはじめとするポップ・カルチャーへの参照が物語においても宣伝においても中心に置かれている本作。

「ベッドはびしょ濡れだ」:『Far Cry 5』の「おしっこテープ」ミッション

「あのお方の特別指令」

 日本時刻では3月29日に発売予定の『Far Cry 5』(Ubisoft)。アメリカ合州国モンタナ州を舞台とするこのオープンワールド・アクション・ゲームに、ドナルド・トランプ大統領の「おしっこテープ」(Pee Tape)疑惑を仄めかすミッションが登場するそうだ。

 「おしっこテープ」とは、元MI6諜報員クリストファー・スティール(Christopher Steele)によるプーチン・ロシアとトランプとの関係をめぐる調査報告によって存在が示唆された盗撮記録。トランプ氏がモスクワのホテルの一室で、娼婦たちにベッドに向かって「ゴールデン・シャワー」(放尿)させているところをロシア当局に盗撮されていた、というもの(報告書は2016年に複数の報道機関と諜報機関に提供されていたが、2017年1月にBuzzfeed が全文公開に踏み切った)。

 アメリカのゲーム情報サイト Polygon によると、問題のテープが登場するのは、「愛国的行為」(Patriot Acts)と名付けられたサイド・ミッション。「あのお方」(the Big Man himself)の指令で送られてきたスペシャル・エージェントを名乗る男(シリーズ過去作に登場するCIAエージェント)が、「国に尽くす準備はあるだろうな?」と切り出して、プレイヤーにミッションを与える。

【ゲームの英語】『Watch Dogs 2』:“Going dark is no longer an option.”

あなたとあなたの生み出すデータ

 本日のフレーズ:

You are now less valuable than the data you produce. This is the new reality. Going dark is no longer an option.

Watch Dogs 2, Ubisoft, 2016)

 ハッカーを主人公とするオープンワールド・ゲーム・シリーズの第2作『Watch Dogs 2』(ウォッチドッグス2)より。

【ベスト・オブ・YouTube】「お前は賢い」

 YouTube の厳選動画をコメントなしで紹介。

An amazing moment in The Witness! !!SPOILER WARNING!! - lape64
「『The Witness』の驚くべき瞬間!! ネタバレ注意!!」

【無料ゲーム】『Bleeding Together, Dying Alone』:ともに血を流し、孤独に死ぬ

作品名:Bleeding Together, Dying alone
開発元:René Rother
発表年:2018年
itch.ioにて無料配布

 覆面の男が自分の胸にナイフを突き刺し、噴き出した血が大地を赤く染める。その血を呼び水のようにガサガサガサと群がってくるクリーチャーをショットガンでなぎ払っていると、新たなタイプの敵が登場し始め、やがて……。ワンヒット即死の短編シューター。

【海外記事紹介】「アメリカで最も悪名高いネオナチ過激派集団は、YouTube と Steam に自由に投稿している」(Motherboard)

 紹介するのは、Vice のテクノロジー系サイト Motherboad の記事「アメリカで最も悪名高いネオナチ過激派集団は、YouTube と Steam に自由に投稿している」(Emanuel Maibergand and Matthew Gault, "One of America's Most Notorious Neo-Nazi Extremist Groups Is Posting Freely to YouTube, Steam", Motherboard, 2018/02/24)

 1月、アメリカのカリフォルニア州オレンジ郡で、高校時代の同級生の男性を殺害した容疑で20歳の男性が逮捕された。事件後、非営利調査報道メディアの ProPublica が、この容疑者が“Atomwaffen Division”(“Atomwaffen”はドイツ語で「核兵器」を指し、「核兵器師団」といった意味となる)という名の武装ネオナチ・グループに属し、そのトレーニング・キャンプに参加していた事実を報じた(ProPublica, 2018/01/26)。その後、ProPublica は、チャット・ログのリークを用いて、グループの内幕を明らかにしている(ProPublica, 2018/02/23)。

 Motherboard の記事はこれらの報道を受けながら、この殺戮をおおっぴらに唱える白人至上主義集団のコンテンツが YouTube や Steam のようなポピュラーなプラットフォーム・サービス上に存在していること、そして、そういった事例が珍しくないことを問題にしている。

【動画】長い夜の勉強のお供に Lo-fi Hip Hop とワルイージ

 今夜勉強しないと明日の試験に間に合わない!

 そんなとき頼りになるのは、「作業用BGMに最適」とネットで話題(※出典不明)の Lo-fi Hip Hop と、あなたの良き友ワルイージである。

lofi chill beats X hip hop study X waluigi - Polygon

 アメリカのゲーム情報サイト Polygon のYouTubeチャンネルから(ライブストリームのアーカイブ)。積まれた本の背には、『ワル倫理(Wa-Ethics)』『カンニング(Cheating)』の文字。新入りビデオ・プロデューサーのブライアンさんがサンプリングしたワルイージの「元気の出る」声が全曲を彩る(Polygon 記事)。

 アニメ少女の勉強姿でおなじみの元ネタ・チャンネルはこちら

憎悪の言語:アレックス・ジョーンズが笑えないワケ

 昨日の映画『Assassination Nation』紹介記事に関連して、映画に劣らず怖い現実世界のサンプルを少々。

 現代アメリカの右翼的なパラノイアといえばこの人、ネット陰謀論番組「InfoWars」のホスト、アレックス・ジョーンズ(Alex Jones)。以下は、トランプ大統領就任一周年目の1月20日に抗議の意思表明として全米各地で再び行われた「女性たちの行進」(Women's March)をめぐって、「デモ参加者を逮捕しろ!」と彼が絶叫しているくだりを実際のデモの光景とミックスした風刺動画だが、「もはや笑えない」とのコメントが寄せられている。

 あからさまなでっち上げや自己矛盾にもかかわらず、そこで展開されている「奴らは我々を殺しに来る」「奴らは地上のクズだ」「軍を出動させろ」という憎悪のロジック(?)は「笑えない」のである。

【映画予告】『Assassination Nation』:少女たちの復讐

Assassination Nation - Sundance Teaser

誰が書いたのか忘れたけれど、こんな感じの引用を読んだことがある。「人口の10%は冷酷である、10%は慈悲深い、残りの80%はどちらの方向にでも傾き得る」と。それを書いた人は、WorldStar のケンカ動画も 4chan もツイッターも見たことがなかったのだろう、っていう確信が私にはある。

 2018年1月21日にサンダンス映画祭にて初上映され、話題を呼んだアメリカ映画『Assassination Nation』(アサシネーション・ネーション)の予告。

【ゲームの英語】『We Know the Devil』:"Promise me"

(※)以下では、『We Know the Devil』のエンディングの一つに登場するセリフを複数取り上げています。ネタバレ注意。

「約束して」

 本日のフレーズ:

Promise me hell is right there, right behind that door. All of it. Promise, really promise, there's no going back.

We Know the Devil, Date Nighto, 2015)

【海外記事紹介】「トランプの精神状態について憶測するのはやめろ」(Pacific Standard)

 紹介するのは、Pacific Standard の記事「トランプの精神状態について憶測するのはやめろ」(David M. Perry, "Stop Speculating About Trump's Mental Health", Pacific Standard, 2018/01/04)

 1月5日刊行のマイケル・ウルフ(Michael Wolff)による暴露本『炎と怒り:トランプ・ホワイトハウスの内幕』(Fire and Fury: Inside the Trump White House)をめぐって、トランプ氏の精神状態をめぐる関心が再燃したことが念頭に置かれている。記者は、そういった憶測が多くの場合、有害・無益であることを指摘し、過去のレーガン元大統領の事例を踏まえて、無責任な憶測(speculation)と信頼の置ける報道との違いを提起している。憶測は慎み、報道は自粛するな、という。

レーガンのアルツハイマーと「スタール基準」

 以下、記事より抜粋。

【海外記事紹介】「陰謀論を研究するリベラルの学者が、いかにして右翼の陰謀論の標的となったか」(The New Yorker)

 紹介するのは、The New Yorker の記事「陰謀論を研究するリベラルの学者が、いかにして右翼の陰謀論の標的となったか」 (Andrew Marantz, "How a Liberal Scholar of Conspiracy Theories Became the Subject of a Right-Wing Conspiracy Theory", The New Yorker, 2017/12/27)

 日本でも訳書の多い著名な法学者キャス・サンスティーン(Cass Sunstein)が Fox News や InfoWars といった右派メディアの繰り広げる陰謀論の標的となった経緯が語られている。

「アメリカで最も危険な男」になるまで

 以下、長いが、記事より抜粋:

【海外記事紹介】「男らしくない:環境への配慮に対する抵抗の驚くべき理由」(Scientific American)

「驚くべき」かは分からないが、興味深い報告。紹介するのは、アメリカの科学雑誌 Scientific American の研究紹介記事「男らしくない:環境への配慮に対する抵抗の驚くべき理由」(Aaron R. Brough and James E.B. Wilkie, "Unmanly: A surprising reason for resistance to environmental goods and habits", Scientific American, 2017/12/26)

 2人の著者は、それぞれユタ州立大学とノートルダム大学の、経営学部マーケティング専攻の准教授で、環境にやさしい行動についての彼らの心理学実験の結果について報告している。

 それによると、女性に比べて男性が環境にやさしい行動をとらない傾向にある理由は、男性たちが「男らしくない」と思われるのを不安に感じているからなのだという。

傷つきやすい「男らしさ」

 以下、記事より抜粋: