2017年後半~2018年前半あたりにリリースが見込めそうな海外インディー・ゲームから注目のタイトルをリストアップ。いずれも Steam での配信が予定されているもの。
(※)発売予定は、公式サイト、Steam ストアなどに2017年8月27日にアクセスして確認できたものを記載。最新の発売予定日や日本語化の有無などについては、各作品の公式サイトやストアのリンクを参照下さい。
『Beat the Game』
公式サイト、Steam
発売予定:2017年9月7日
開発元:Worm Animation
販売元:Worm Animation
Beat The Game - Trailer 2 | Worm Animation
砂漠でアイテムを集めたりキャラクターたちと出会ったりしながら、音をコレクションしていき、音楽を作って、ライブをする、というアドベンチャー・ゲーム。予告編やコンセプト・アートから、ユニークなアートスタイルがうかがえる。
『The Norwood Suite』
公式サイト
発売予定:2017年10月2日
開発元:Cosmo D Studios
販売元:Alliance Digital Media
The Norwood Suite - Official Trailer | Alliance Digital Media
テクノ・ジャズ・バンド Archie Pelago のメンバー、Cosmo D によるプロジェクト。2015年発表の無料ゲーム『Off-Peak』の続編。それぞれに思惑を持ったキャラクターたちの集まる、曰くつきのホテルが舞台。再び豪華なサウンドトラックに乗りながらシュールレアルな世界を探索していくことになりそうだが、物語により重点が置かれた作品になる、という。
Waypoint の作者インタビューより:
ホテルになる前は君がいる建物は、ピーター・ノーウッドという世界的に知られたピアノ奏者に所有された邸宅だったんだ。彼はいわばグレン・グールド的な存在で、個人崇拝の対象、風変りな人物だったのさ。彼はこの家で崇拝者たちに囲まれていた。ここは彼が世界中を遊び回る生活から隠遁した場所だったわけだ。でも、それは数世代も前の話で、彼はその後、姿を消してしまったのさ。
『Memory of a Broken Dimension』
公式サイト、Steam、itch.io
発売予定:2017年
開発元:OUTBOUNDS
販売元:OUTBOUNDS
Memory of a Broken Dimension - Greenlight Trailer | datatragedy
どこからか衛星伝送されてきた情報をめぐり、破損データによって構築されたモノクロの3D空間を一人称視点で探索していく、実験色の濃いサイバーパンク的ゲーム。2012年のプロトタイプ版が itch.io にて無料公開されているが、本編を反映する内容ではない、とも断り書きされている。
『Forgotton Anne』
公式サイト
発売予定:2017年
開発元:ThroughLine Games
販売元:Square Enix Collective
Forgotton Anne - Story Teaser | ThroughLine Games
「プレイするアニメ」といった雰囲気の、物語重視の2Dパズル・プラットフォーマー。置き忘れられたモノたちがたどり着く不思議な世界が舞台。人間世界に帰るために、モノたちの反乱を鎮圧しようとする少女アンが主人公。
開発元 ThroughLine Games はデンマークのコペンハーゲンに拠点を置くスタジオで、スクウェア・エニクスの立ち上げたインディーゲーム開発者支援プラットフォーム Square Enix Collective からのリリース(Steam / PS4 / Xbox One)。
『29』
公式サイト、Steam、itch.io
発売予定:2017年
開発元:Humble Grove, Nikki Lombardo
販売元:Humble Grove
29 Trailer 2017 | Humble Grove
「魔術的リアリズム」(magical realism)を掲げ、『Fiary Road』という不思議な短編ゲームで好評を受けた2人組 Humble Grove による新作ポイント&クリック・アドベンチャー。『No Longer Home』というシリーズの第一章、とされている。
作者2人は現在それぞれロンドンと東京に在住で、大学卒業とともに、一緒に暮らしてきた部屋をあとにして離れ離れとなった2人の、半自伝的なストーリーであることが明かされている(Waypoint)。
日本語対応。無料配信。
『A Mortician's Tale』
公式サイト、Steam、itch.io
発売予定:2017年
開発元:Laundry Bear Games
販売元:Laundry Bear Games
その名も「葬儀屋物語」。新人葬儀屋の女性となって、遺体処理から葬儀、同僚や上司、依頼主とのやりとりまでを経験していくゲーム。カナダのトロントに拠点を置く開発スタジオによれば、「西欧における死をめぐる産業の現状と未来を、教育的かつ率直、そしてときにユーモラスなかたちでのぞき見るもの」となる、という。
『Orwell: Ignorance is Strength』
公式サイト、Steam
発売予定:"Datachunks conflicted. Be vigiliant."
開発元:Osmotic Studios
販売元:Surprise Attack
ORWELL: IGNORANCE IS STRENGTH – ANNOUNCE TRAILER | Surprise Attack
ポイント&クリック形式のポリティカル・スリラー『Orwell』(オーウェル)のセカンド・シーズン(前作レビューはこちら)。次なるシーズンでは、いわゆる「ポスト真実」(post truth)がテーマとして正面から取り上げられることになるらしい。
サブタイトルは、ジョージ・オーウェルの小説『一九八四年』に登場する「真理省」のスローガン「戦争は平和なり/自由は隷従なり/無知は力なり」(War is peace. Freedom is slavery. Ignorance is strength.)から。
公式紹介文より:
フェイク・ニュースの台頭、ソーシャル・メディアのエコー・チェンバー、「真実」の死といった、私たちが情報を消費するあり方に今日起こっている根本的な変化から示唆を受けて、『Orwell: Ignorance is Strength』は、プレイヤーを「Orwell」プログラムの最高機密部門の政府当局者の立場に置きます。国境をまたぐ政治的危機が浮上し、The Nation と Parges は暴力的な政治騒乱に投げ込まれようとしています。
「真実」を暴くことも捏造することもできる権力を与えられたプレイヤーは、国への奉仕のためにどこまで突き進むのか、そして、真実は神聖なものなのかあるいは無知こそが力なのか、を決定しなければいけません。
『The Gardens Between』
公式サイト、Steam
発売予定:2018年
開発元:The Voxel Agents
販売元:The Voxel Agents
The Gardens Between - coming to PC, MAC 2018 | TheVoxelAgents
不思議な世界に迷い込んだ少女アリーナ(Arina)と少年フレント(Frendt)を主人公とするアドベンチャー・パズル・ゲーム。友情、子ども時代、成長をめぐる物語、と予告されている。ミュージシャン、ティム・シール(Tim Shiel)とのコラボによる計40分のアンビエント予告編も公開されている。
『Ooblets』
公式サイト、Steam
発売予定:2018年
開発元:Glumberland
販売元:Double Fine Presents
Official Ooblets E3 Trailer | Ooblets
公式サイト曰く、「『ポケモン』『牧場物語』『どうぶつの森』に影響を受けた、農場・村生活・クリーチャー集めゲーム」。2人組の開発チームとのことだが、早くから反響を呼び、人気クリエイター、ティム・シェーファー(Tim Schafer)率いる Double Fine からのリリースも決まった話題作(Steam / Xbox One)。
『Overland』
公式サイト、itch.io、Steam
発売予定:2018年
開発元:Finji
販売元:Finji
Overland First Access - Vignettes | Finji
文明崩壊後の北米を舞台にランダム生成のレベルで展開されるサバイバル・ストラテジー・ゲーム。itch.io にて20ドルの価格で早期アクセスを実施中。今年1月に似たリストを作った際にも取り上げたが、新しい予告も出たので改めて紹介。
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