(※)以下では、ゲーム『Undertale』のエンディングの一つに登場するセリフを取り上げています。具体的なキャラクター名や出来事は伏せていますが、ネタバレを気にされる方は要注意。
サブカル、ときどき政治。Subculture+(サブカルチャー・プラス)は、映画、読書、PCゲーム、ウェブ・カルチャーなどを主な題材に、要注目の新作・日本未公開作情報から、海外記事の紹介、レビュー・考察まで、娯楽と思索を横断する記事をお届けします。
【無料ゲーム】『smile while』:カラフルでノイジーなインスタントおもちゃ箱
作品名:smile while
開発元:Matthew Keff
発表年:2017年
itch.ioにて無料配布
【動画】『Hills Beyond a River』:80年代SF的短編アニメ
Hills Beyond a River_隔江山色 from Hibanana Studio on Vimeo
Boing Boingの記事より発見。全画面モードでの鑑賞がオススメ。
ニューヨークと北京を拠点に活動するHibanana Studioのミャオ・ジン(Miao Jing)氏の監督作。『ブレードランナー』(1982)や『AKIRA』(1988)にも通じる、80年代サイバーパンク的な美学の漂う一作。動物たちがテクノのビートに乗って電脳都市空間を駆け抜けてゆく。
ドナルド・トランプ、移り気なナルシシスト
昨日の記事への追補。引用内の強調はすべて引用者による。
大統領への助言を妨げるもの
昨日の記事でもリンクを貼っておいたが、CNN日本語版から早速:
マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)が国際問題などでの助言でトランプ氏の説得に手こずっていると周囲にこぼしていることが20日までにわかった。同補佐官に近い筋がCNNに明らかにした。
トランプ氏が何を言い出すか全く見当が付かないのがその理由になっている。ホワイトハウスの国家安全保障会議当局者らによると、大統領への効果的な助言を妨げているのは、特定の問題にトランプ氏が留意する時間が短く、その関心が容易に他の問題に移り変わる気質にある。
また、トランプ氏は外交的に機微に触れる問題で、言ってはいけないことに無頓着であることを指摘。「(トランプ氏は)この言ってはいけないことを最初に口に出す」と嘆いた。
ドナルド・トランプのお笑いホワイトハウス、そのヤバすぎるメルトダウン
アメリカのドナルド・トランプ大統領について、行きがかり的に、ちょこちょこと海外記事の紹介などを書いてきたが、この数日のあいだの動向は目まぐるしくて、もはや「メルトダウン」と評してよいのではないか、と思える。マジメなニュースはCNN日本語版にでも任せるとして、以下、やや不真面目な視点から、日本では報じられなそうな米ホワイトハウス関連報道をピックアップしておこう。
FBI長官解任の裏側
別の記事で簡単に扱った9日のFBI長官解任をめぐる波紋に関して、CNN日本語版が「そこまでは考えが及ばなかったとみられる」と報じていた点について、もう少し詳細な裏取りをしている記事(Politico)を後で見つけたので、捕捉として抜粋しておく。
【ゲームの英語】『Firewatch』:"We all fuck up."
過ぎ去らない過去
本日のフレーズ:
Henry: I shouldn't be out here.
Delilah: Yes, you should.Henry: No, I just ran away from my problems.
Delilah: No, you didn't. We all fuck up.
(Firewatch, Campo Santo, 2016)
トランプによるFBI長官解任の意味すること:「彼がやっているかのように見えることがまさに彼のやっていること」
トランプの動機を見抜く簡単な方法
みなさん、ここにいる彼はバカのように喋るし、バカのように見えるかもしれませんが、騙されてはいけません——彼は本当にバカなのです。
(映画『我輩はカモである』1933年より)
ドナルド・トランプ米大統領が今月9日にFBIの長官ジェームズ・コミーを突然解任したことが物議をかもしている。捜査機関の独立性を尊重すべき大統領によるFBI長官の解任そのものが異例であるためと、去年の大統領選へのロシアによる介入疑惑およびトランプ陣営とロシア政府との関係をめぐる疑惑についてFBIが捜査に当たっている真っ只中であったためだ。ただ、その経過自体は普通のニュースを読めばいい話なので、CNN日本語版の記事を貼っておく。
問題はその語られ方なのだが、たとえば上の二つ目の記事のタイトルは奇妙である。「本当の理由」が分からない人がいるだろうか?
【動画】「ISISはどのようにビデオゲームとハリウッドの技法をメンバー募集に駆使しているか」(Cracked)
以下で紹介するのは、アメリカのユーモア・サイトCracked.comの動画「ISISはどのようにビデオゲームとハリウッドの技法をメンバー募集に駆使しているか」("How ISIS Uses Video Games & Hollywood Tricks For Recruiting", 2017/05/05)。Crackedは、いわゆるクリックベイト風のタイトルで釣りつつ(「ハリウッド映画のせいであなたが信じている4つのウソ」みたいな)、しっかりとした啓蒙的な記事を提供することで定評がある。モザイクが足されてはいるが、射殺の映像や死体の画像が含まれているため、年齢制限がかけられており、再生にはYouTubeへのログインが必要。閲覧には要注意。
【海外記事紹介】「歴史家ティモシー・スナイダー曰く、トランプがクーデターと民主主義の転覆を試みようとするのは『ほとんど避けがたいことである』」(Salon)
紹介するのは、Salonの記事「歴史家ティモシー・スナイダー曰く、トランプがクーデターと民主主義の転覆を試みようとするのは『ほとんど避けがたいことである』」(Chauncey DeVega, "Historian Timothy Snyder: 'It’s pretty much inevitable' that Trump will try to stage a coup and overthrow democracy", Salon, 2017/05/02)。日本でも『ブラックアース』(慶應義塾大学出版会)、『ブラッドランド』(筑摩書房)の訳書がある、イェール大学の歴史学教授ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder)へのインタビューをまとめた記事(私自身は聴いていないが、インタビューそのものもポッドキャストとして公開されている)。スナイダーは、ベストセラーとなっている新著『専制について:20世紀からの20の教訓』(On Tyranny: Twenty Lessons from the Twentieth Century, Tim Duggan Books, 2017)を下敷きに、アメリカの民主主義は専制への転落の危機状況にある、という持論を語っている。
【ゲームの英語】『The Witcher 3』:"Mine could do a lot more."
お父さんはいまここにはいないけれど・・・
本日のフレーズ:
Gretka: My, you're brave. My father couldn't even do that!
Ciri: Heh. Mine could do a lot more.
(The Witcher 3: Wild Hunt , CD Projekt Red, 2015)
【海外記事紹介】「ゾンビのことは忘れろ:ヤングアダルト・ゲームの、ホットな新しい悪役は世界そのものである」(The A.V. Club)
【ネタバレ注意】
以下で紹介する記事「ゾンビのことは忘れろ:ヤングアダルト・ゲームの、ホットな新しい悪役は世界そのものである」(Patrick Lee, "Forget zombies: In young-adult games, the hot new villain is the world itself", The A.V. Club, 2017/04/26)の原文は、『Life Is Strange ライフ・イズ・ストレンジ』、『Until Dawn アンティル・ドーン』、『Oxenfree』、『Night In the Woods』のゲーム4作品のネタバレを含む。以下の抜粋でも、『Oxenfree』、『Night In the Woods』のそれぞれの終盤の展開について具体的に触れた箇所を訳している。こちらの2作はいずれも現時点で公式日本語リリースのないインディー・タイトルだが、ネタバレを望まない方は要注意。