【映画予告】『Tower』:銃乱射事件のドキュメンタリー


Tower - Official Trailer

 1966年のチャールズ・ホイットマンによるテキサス大学での銃乱射事件を、当時の資料映像と「ロトスコープ」手法による再現アニメーションとにより描くドキュメンタリー映画『Tower』の予告編。

 「ロトスコープ」とは、リチャード・リンクレイター監督の『ウェイキング・ライフ』(2001)や『スキャナー・ダークリー』(2006)などでも用いられていた、撮影された映像をトレースしてアニメーションを制作する手法。本作では、生存者や警察官などの証言に基づき俳優たちが演じた再現映像をアニメーション化している。

 事件は、元海兵隊員でテキサス大学の学生だったホイットマンが、母親と妻を殺害後に、複数の銃器・食料などを持ってテキサス大学オースティン校の時計台(通称テキサスタワー)に立て籠もり、眼下の人々を無差別に狙撃した大量殺人事件。犯人の母と妻、塔内で殺された人々、狙撃された女性の胎内にいた胎児、事件の傷によりのちに死亡した1人を含め、計17人がホイットマンの手により犠牲となり、31人が負傷。ホイットマン自身も警官の手により射殺された。(参考:英語Wikipedia

 上映時間96分。今年3月から映画祭などで順次上映中の模様。監督キース・メイトランド(Keith Maitland)は、過去に『The Eyes of Me』(2009)という、視覚障害を持つ十代4人の高校生活を追ったドキュメンタリーをやはりロトスコープ手法を用いながら制作している。

(ソース:公式サイトIMDb