チャリンコで『マッドマックス』する、80年代ポップ・カルチャーへの偏愛と豪快なゴア・シーンあふれるSFアクション・コメディ映画『ターボキッド』(2015)の監督トリオが、同作の続編を制作中らしい。まだ何の契約も結ばれていないが、前作の主演二人(マンロー・チェンバーズ、ロランス・ルブーフ)は続投に乗り気とのこと。
サブカル、ときどき政治。Subculture+(サブカルチャー・プラス)は、映画、読書、PCゲーム、ウェブ・カルチャーなどを主な題材に、要注目の新作・日本未公開作情報から、海外記事の紹介、レビュー・考察まで、娯楽と思索を横断する記事をお届けします。
古代ゲルマン的未来が舞台の、光の槍投げシミュレーター『Lichtspeer』
Lichtspeer - Launch Trailer (PC/PS4)
自分では買わないと思うが、変なものを見つけてしまったので紹介。とりあえず予告はおもしろい。
【ゲームレビュー】『Virginia』:ゲームゆえの映画的感動
作品名:Virginia(ヴァージニア)
開発元: Variable State
パブリッシャー: 505 Games
リリース:2016年
PC(Steamにて購入)、PS4、Xbox One
感想を一言でまとめると、アドベンチャー・ゲームと思って始めてみたら、全く別の何かだった、とてつもなくよい意味で。こんなにも濃密な映画的感動を味わったのは、なかなか久しぶりの気がする。しかし、それを与えてくれたのは、映画ではなかったのである。
【映画予告】『Tower』:銃乱射事件のドキュメンタリー
1966年のチャールズ・ホイットマンによるテキサス大学での銃乱射事件を、当時の資料映像と「ロトスコープ」手法による再現アニメーションとにより描くドキュメンタリー映画『Tower』の予告編。
[2016/11/01更新]Kindle Unlimited の印象とオススメ本
【更新】(2016/10/01)
記事の下のほうに追記したように、読み放題対象タイトルの大幅な消去を確認。利用者が振り回される状況が続きそうなので、「今のところ、おすすめできる」という評価を取り消します。
【更新2】(2016/11/01)
大量撤去の落胆を打ち消すほどではないが、追記をもう一つ付け加えたように、改善の兆しも感じられるので、期待したい。
サービス開始からやや遅れて利用を始めたが、Amazon Kindle Unlimited を一ヶ月無料で試してみての感想は、「本が探しにくい」の一言に尽きる。品揃えにも満足とは言いがたいが、そもそもの品揃え自体が分かりにくいのである。
では、使えないのかと言うと、そんなこともない。
『Nuclear Throne』作者が語るゲーム『Event[0]』のすばらしさ
AIとの会話、というかたちでテキスト・アドベンチャー要素を組み込んだゲーム『Event[0]』について先日レビューを書いたが、投稿後に、『Nuclear Throne』(2015)で知られるインディ・ゲーム・クリエイター、ラミ・イスマイル(Rami Ismail)が同作を激賞している文章を見つけた。
文章は、「『Event[0]』と意図されたぎこちなさ」と題されている。プレイ後に読むよう勧めているネタバレを含む考察なので、ここでは詳しく紹介しないが、プレイされた方には、ぜひお読みになることをおすすめしたい(あのゲームをプレイされる方なら苦労しない英文であろう)。私としてはとても共感を覚える感想で、読みながら、このゲームをもう一度プレイしたくなった。
【映画予告】『24x36 映画ポスターについての映画』
24x36 - A Movie About Movie Posters - Teaser Trailer
今日失われてしまったアートである手描き映画ポスターの世界に迫るドキュメンタリー映画『24x36 A Movie About Movie Posters』の予告編。
『Destiny』に浪費した時間を競い合うサイト
というものがあるんですね。知らなかった。
ゲーム機を持たない私は、PCリリースのない同作が日本でどの程度ポピュラーなのかすら見当がつかないのだけれど。
【ゲームレビュー】『Event[0]』:共感とパラノイアのあいだ
作品名:Event[0]
開発元:Ocelot Society
パブリッシャー:Ocelot Society
リリース:2016年
PC(Steamにて購入)
ゲームというメディアの可能性を感じさせる傑作である。プレイヤーは、キーボードでAIと会話をして、無人となった宇宙船を探索しながら、共感とパラノイアのあいだをさまようこととなる。
「155人の命を救い、容疑者になった男。」という『ハドソン川の奇跡』の困ったキャッチコピー
クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の映画『ハドソン川の奇跡』が「実話」と謳いながら、実際の出来事とかけ離れた、かなり問題のある脚色を行なっていることについて、先日、英ガーディアンの批判記事を紹介したが、たまたまネットを見ていたら、「155人の命を救い、容疑者になった男。」というキャッチコピー入りの広告を目にしてしまったので、再び一言。断っておくと、映画そのものは見ていない。
RZAによる『少林寺三十六房』ライブ・リスコア上映
RZAが、ラウ・カーリョン監督のカンフー映画『少林寺三十六房』(1978)のライブ演奏によるリスコア上映をやるらしい。ロサンゼルスで開かれる Beyond Fest という映画祭での企画。
【海外記事紹介】「『ハドソン川の奇跡』で、クリント・イーストウッドは英雄を政治の武器にしてしまっている」(The Guardian)
Stephen Cass, "Sullied: with Sully, Clint Eastwood is weaponizing a hero"(The Guardian, 2016/09/12)
クリント・イーストウッド監督の映画『ハドソン川の奇跡』(原題Sully)は、「ハドソン川の奇跡」と呼ばれた、2009年に起きたUSエアウェイズのジェット機のハドソン川への不時着水を題材にした、いわゆる「実話もの」だ。トム・ハンクスが、離陸直後にエンジン機能を失ったジェット機を乗員乗客無事に不時着させた機長チェズレイ・“サリー”・サレンバーガーを演じている。
ビッグ・データのダークサイドとは? キャシー・オニール『数学破壊兵器』書評の拾い読み
自分で読んでいない本を紹介するのは、無責任かつ怠惰な行いなのだが、書評やインタビューを各所で見かけて興味深く思ったので、キャシー・オニールによる話題の書『数学破壊兵器:ビッグ・データはどのようにして不平等を拡大しデモクラシーを脅かすか』(Cathy O'Neil, Weapons of Math Destruction: How Big Data Increases Inequality and Threatens Democracy, Crown, 2016)について、SF作家コリー・ドクトロウの書評より抜粋して紹介しておく。そのうち邦訳も出るのではないだろうか?
GeForce Experience をアップデートしなかったことにする
GeForce Experience の3.0へのアップデートに伴うログイン必須化の件、愚痴りつつアカウント作成をしてしまうつもりだったが、NVIDIA は前バージョンのダウンロード・ファイルを削除していない、ということに気がつき、アップデート前のバージョンにロールバックしてみた。
今月のインディー・ゲーム注目作(2016年9月)
今月の Steam には、「こんなおもしろそうなゲームが一体どこから出てきたのか!?」と叫びたくなるようなインディー・タイトルが少なくない。
まずは、伏兵のごとく発売日が発表された『Diaries of a Spaceport Janitor』(Sundae Month)。『ある宇宙港用務員の日記』とでも訳すだろうか。
Diaries of a Spaceport Janitor - Trailer
「ログインしない」という選択肢が欲しい
ログイン不要の旧バージョンの入手方法は、こちらを参照。
NVIDIA の GeForce Experience の新バージョンの通知が出たので、調べもせずに3.0にアップデートしてしまったが、早速後悔。
今バージョンから、アカウントによるログインが必須らしい。
普通の人々の目を通して描かれる大災厄 制作中のスウェーデン映画『DEN BLOMSTERTID NU KOMMER』
去年 Kickstarter でクラウドファンディングに成功し、現在制作中のスウェーデンのスリラー映画。
実際の映画の予告ではなく、あくまで Kickstarter キャンペーン用のパイロット映像と断っているが、実に見事な緊迫感。
ウォーキング・シミュレーターは映画編集の夢を見るか? 『Virginia』デモ覚書
今年プレイしたなかで一番「おもしろい」と感じたゲームを挙げるなら、断然『Virginia』(ヴァージニア)のデモである。日本時刻では9月23日に発売予定(PS4、Xbox One、Steam)のアドベンチャー・ゲームの15分の無料体験版だ。スタジオ Variable State は本作がデビュー作となる。
【ゲームレビュー】『The House Abandon』
作品名:The House Abandon
開発元: No Code(公式サイト)
リリース:2016年
PC(itch.io にて無料配信)
Kotaku の紹介記事から興味を持ってダウンロード。72時間のゲーム・ジャムで制作されたという、ホラー・テキスト・アドベンチャー・ゲーム。
四人チームを率いるジョン・マッケラン(Jon McKellan)は、『エイリアン アイソレーション』(2014年)のデザイナーとのこと。
【海外記事紹介】「キャパニックがスポーツに政治を持ち込んだのではない。NFLが国歌の演奏によって持ち込んだのだ」(Vox)
アメリカン・フットボール選手コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)の国歌演奏起立拒否について、『楽しいプロパガンダ』書評で触れたが、関連して有用な記事を見つけたので、抜粋的に紹介。
【ゲーム予告】『Beautiful Desolation』
不気味な頭(ヘッドギアを付けている?)のキリンの行進。アンテナのようなものが付いているようにも見えるが・・・。
【書評】辻田真佐憲『楽しいプロパガンダ』
アメリカでいま、アメリカン・フットボール選手コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)の国歌演奏に対する起立拒否が物議をかもしている。国内における人種差別への抗議の意思表明として、試合前の国歌演奏時に起立を拒み、ベンチに座り続けるキャパニック選手の行為が、賛否を呼んでいるのだ[1]。
コメディアンのスティーブン・コルベア(Stephen Colbert)が、これについておもしろいコメントをしている[2]。