「トランプの大統領選勝利を支えたのは、『オルト・ライト』(Alt-right)ではなく、『キリスト教右派』だ」という別サイトの記事の紹介を書いたあとで、こちらを読んで「ふむ」と思ったので、紹介。Jacobinの記事「リチャード・スペンサーの人種主義のエリート的なルーツ」(Michael Phillips, "The Elite Roots of Richard Spencer’s Racism", Jacobin, 2016/12/29)。
タイトルのリチャード・スペンサーとは、少し前から英語圏ネット上の雑多な極右グループによって自称の語として用いられている「オルト・ライト」(Alt-right, オルタナ右翼)なる語の考案者とされる人物。2016年米大統領選におけるドナルド・トランプへの熱狂的支持によってグループの存在に注目が集まり、トランプ勝利後の演説会で「ハイル・トランプ!」とナチスを模して叫んだスペンサーの名も大きく報じられた(The Atlantic)。